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まぼろしのサロン名
前回のブログ、最後が読書感想文みたいでした。
「カーネーション、ユリ、ユリ、バラ」にはじめて出合ったのは
本の中だったので仕方ないかもしれません。

子どもの頃、大好きだった本のひとつに、
イギリスの下町にすむ子だくさんの家族の話、
「ふくろ小路一番地」がありました。

その家の最初に生まれた女の子の名前が「リリー・ローズ」というのです。
名前は、その家のおかみさんが気に入った絵の題名からとりました。
それがテート美術館にあった「カーネション、ユリ、ユリ、バラ」なのです。

小学生だった私は
「かーねしょん、ゆり、ゆり、ばら、ってヘンなだいめい」と思い、
心の片隅に残ったのでした。

それから20年後、たまたま行った美術展で、
実際の「カーネーション、ユリ、ユリ、バラ」に出合いました。

「カーネーション、ユリ、ユリ、バラ・・・どこかで聞いたことがある・・・
ああ、そうだ、これが、おかみさんが見た絵だったのね!」
がってん!

そして心に残ったその名前は、
数年後、サロンの名前を決める時に候補のひとつとして登場。

さすがに「カーネーション」はとりました。
香りのよいお花の名前がつらなっていて
アロマのお店の名前としては素敵だなと思ったのですが・・・。

当初、サロンとは名ばかりで、自宅の6畳一間、そしてふすま有りの砂壁の和室。
その上、インテリアセンスなし。
どう考えても名前負け。実態とそぐわなすぎ。

そして、我が家のバッチャのとどめの一言。
「それだば、ハイカラで、長くて、覚えられないの〜」

うん、そうだよね。まったくそのとおりだよ、バッチャ。

「リリー・リリー・ローズ」
まぼろしのサロン名です。
| 香りあれこれ | 22:27 | - | - | pookmark |
30年目の納得
カーネーション

先日、Aさんからカーネーションをいただきました。

Aさんが母の日にもらったカーネーション、すごく良い香りだったのだそうです。
私はカーネーションの香りを意識してかいだことがないと言ったら、
プレゼントしてくれたのです。ありがとうございました。

香りはほのか、でも弱いわけではありません。
お祝い事の席でくばられる、パステルカラーのドラジェのような印象です。
優しく、かわいく、わたしたちを祝福してくれます。

そして、ちょうど庭では、バラが咲きはじめました。
6月のバラ


イギリスの画家サージェントが描いた
「カーネーション、ユリ、ユリ、バラ」という作品をごぞんじでしょうか。

カーネーションと、百合、薔薇が咲き乱れる庭。
白いおそろいのドレスをきたふたりの少女が日本のちょうちんをともしています。
白百合とピンクの薔薇、赤とうすいクリーム色のカーネションにうもれるように
少女たちは立っています。
おそらくガーデンパーティーの準備なのでしょうか。

「カーネーションとローズ・・・ああ、そうだったんだ」

ふたりの美少女たちが、夕暮れ時、花々に埋もれて、灯りをともしている、
その場所は、とても、とても、よい香りがしたのですね。

白百合の、人の心を圧倒するような濃厚ですべてを忘れさせるような香り
薔薇の、人の心にするりと入り込んでとらえて離さない香り
そしてカーネーションの、そっと瞳の奥を優しくのぞきこみ微笑むような香り

それぞれの香りのトーンも違うので、
夕暮れのけだるさとともに、三つの香りが混ぜ合わせられたら、
とても、この世に実際に存在する場所ではないように感じたのかもしれません。

思わず、その場面を描かずにはいられなかったのでしょうね。

カーネーションはアブソリュートがありますが、百合の精油はよくわかりません。
あってもすごく高価でしょう。調べてみたいと思います。

この絵を知ってから30年経ちますが、また新たな気持ちで楽しむことができます。
アロマをやっててよかったです。
| 香りあれこれ | 16:57 | - | - | pookmark |

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